第三級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.1) 問4 解説 免許証の再交付と発見
無線従事者が免許証を失ったため再交付を受けた後、失った免許証を発見したときにとらなければならない措置は、次のどれか。
- 1. 発見した免許証を速やかに廃棄する。
- 2. 発見した日から10日以内にその旨を届け出る。
- 3. 発見した日から10日以内に再交付を受けた免許証を返納する。
- 4. 発見した日から10日以内に発見した免許証を返納する。 ✓ 正答
解説
この問題は、免許証の再交付手続きに関するルールを問うものです。免許証が見つかったら、発見した日から10日以内に、見つかったほうの古い免許証を総合通信局長に返納しなければならない、と覚えておけば正解できます。
免許証の管理と再交付のルール
アマチュア無線技士の免許証は、国家資格を証明する公的な文書です。紛失して再交付を受けた後に古い免許証が出てきた場合、手元に二つの免許証が存在することになります。これは、同一人に対して複数の免許証が存在するという状態であり、悪用防止や管理の厳格化の観点から認められていません。
そのため、無線従事者規則により、発見した免許証は必ず返納することが義務付けられています。自分で勝手に破棄したり、そのまま持っていたりすることは違反となりますので注意してください。
迷わないための思考プロセス
試験会場でこの問題に出会ったとき、以下のステップで考えると確実です。
- キーワードを確認する:問題文にある「免許証を再交付」「失った免許証を発見」という状況に注目します。
- 期限とアクションをセットで思い出す:返納の期限は「10日以内」、そして「発見した古いほうを返納する」というルールを想起します。
- 選択肢を絞り込む:選択肢には「廃棄」「届出」「返納」という言葉がありますが、公的文書の取り扱いとして「勝手に廃棄」は論外です。「届出」ではなく「現物の返納」が必要であるという点に注目すれば、選択肢4にたどり着けます。
なぜ10日以内の返納が必要なのか
このルールの背景には、無線従事者免許証が単なるIDカードではなく、法令に基づく資格証明書であるという重要性が関わっています。
無線局の運用中、当局(総務省)から免許証の提示を求められる機会や、無線設備の操作において免許の携帯が求められる場面があります。このとき、もし古い免許証が有効なものとして混在していると、行政上の混乱を招きます。試験問題としての教育的意図は、免許証という公的な証明書をいかに適正に管理・維持するかという、無線従事者としての責任感を問うことにあります。
実務においては、もし免許証を紛失したことに気づいたら、まずは落ち着いて再交付の手続きを進めると同時に、自宅やカバンの中を徹底的に探すことが重要です。万が一再交付後に見つかった場合は、すぐに所轄の総合通信局に連絡し、返納の手続きを確認しましょう。